最近、話題になっている投資ツールに「ロボアドバイザー」があります。
ロボアドバイザーとは、コンピュータに搭載されているAI(人工知能)が利用者の投資適性に即した金融商品を選択し、その商品で資金を運用するツールのことです。
また、運用だけではなく、投資商品の割合が崩れた場合のリバランス(配分調整)や、税金の納付まで行ってもらえます。
つまり、利用者は口座に入金すれば、後はロボアドバイザーに任せるだけになります。そのロボアドバイザーの代表的なものに「THEO」があります。
投資一任型
実は、ロボアドバイザーには、アドバイス型と投資一任型の2種類があります。アドバイス型というのはその名の通り、利用者の投資適性に即した資産運用プランを提案するだけです。アドバイスだけであるため、資金を運用するのは利用者自身で行います。
一方、投資一任型というのは資産運用プランを提案するだけではなく、プランに則って投資商品を購入し、そして運用から修正まで行います。一般的に、ロボアドバイザーと呼ばれるのは投資一任型を指しており、当然THEOもこのタイプです。
投資適性の診断
投資一任型で最も重要とされるのが、利用者の投資適性の診断です。
ロボアドバイザーの運用は数ヶ月や数年という短期的な利益を得るためではなく、定年後や老後の資産形成を主な目的としています。
従って、利用者の年齢や年収、保有資産額など、利用者の資産環境などの要素を加味して判断しないと、正しい投資商品が選定できません。THEOは利用者にいくつかの質問を出し、その回答から投資適性を判断しています。
リスク許容度の診断
ロボアドバイザーの特徴には、利用者のリスクに対する考え方が投資商品に反映されることも挙げられます。投資はハイリスク・ハイリターンか、ローリスク・ローリターン、若しくはミドルリスク・ミドルリターンになります。ロボアドバイザーはハイリターンを望む利用者には株式への投資を多くし、ローリスクを望む場合は、債権や物価連動債の割合を多くします。
分散投資でリスクの抑制
投資というのは経済状況の変化や相場の変動によるリスクを常に抱えています。そのため、投資先を1種類だけにしていると、リスクが大きくなります。そこで、不測の事態におけるリスクの回避策として最も有効な手段が、「分散投資」です。
THEOは国際分散投資を行うことで、地理的リスクや商品的リスクを分散し、リスクが最小限になるように設計されています。また、積立投資によって、一時的な相場変動リスクを回避することも図られています。
少額での投資が可能
THEOは最低投資額が10万円になっており、高額な資金が無くても投資を始めることができます。また、手数料も年率1%の投資一任報酬だけであり、取引における売買手数料や委託手数料、為替手数料などは投資一任報酬の中に含まれています。